福島第一原発の放射能漏れ事故を受けて土壌汚染の除去実験を行っていた農林水産省は14日、放射性セシウムを吸収するとされていたヒマワリには「ほとんど効果がない」との実験結果を発表した。
表土を削り取る手法には効果があったものの、大量に発生する汚染土をどう処分するか、課題が残る形だ。 実験は今年5月から福島県飯舘村などの農地計約70アールで、〈1〉表土を削り取る〈2〉水でかくはんし、流す〈3〉表土と地中の土壌を入れ替える〈4〉ヒマワリなど植物に吸収させる——の4種で実施した。 最も効果が薄かったのが〈4〉で、5月に種をまき、8月に開花したヒマワリの場合、土壌1平方メートル当たり約107万ベクレル含まれていた放射性セシウムのうち、吸収できたのは約2000分の1の520ベクレルにとどまった。 ヒマワリ効果が期待されたが実際は全く効果なしと実証された。 セシウムをカリウムと同等に成長要素として取り込む効果は無かった。 表面4センチを削った農地では1キロ当たり1万370ベクレルから2599ベクレルまで減少。薬剤で土を固めてから表面(3センチ)をはぎ取ったり、芝や牧草がある農地で網目状に張った根ごと表面(同)をはぎ取るなど工夫すると82~97%も減った。 これらの方式では10アール当たり30~40トンの廃棄土砂が出る見込み。1キロ当たり5000ベクレルを超える農地は福島県内に約8300ヘクタールあると推計され、土砂は単純計算で約350万トン(東京ドーム2個分)に上り、処理方法が大きな課題となる。 福島県内の国有地で山間部の谷か盆地地形を利用して楽に埋められる候補地を探す。 もちろん地下への浸水に付いても問題の無い地域を選定する。汚染土は比較的濃度差があれば高いものを低いもので囲う工夫などする。 濃度は攪拌すれば低下する半減期より効率的である。 また各都道府県の下水処理場で汚泥に高濃縮された汚染土が出た。水で汚染が流されて集まれば除染効果になる。日本の雨が除染の助けになる。効率的に雨など水の流れを利用して除染集約な工夫も必要だ。 町村の建物・道路・など高圧洗浄機で除染水を効率的に処理する。下水設備地域では従来どうり。 農水省は農地の問題だけを捉えているが全体問題で取り組む方策が必要だ。 除染の司令塔が必要だ。
by IDtaka3
| 2011-09-15 02:15
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