福島第一原発事故 汚染水10万トン地下水無策・廃炉工程表の問題

政府と東京電力は20日、福島第一原子力発電所の事故収束に向けた工程表の過去5か月間の達成状況と見直しを盛り込んだ改訂版を発表した。
ステップ2の課題は、冷温停止状態のほか、海洋汚染の拡大防止、汚染水処理で発生する放射性汚泥の貯蔵施設の拡充など。
海洋汚染対策では、放射性物質を含む地下水の流出を防ぐため、遮水壁の設置を年内に始める。
「冷温停止状態」の条件である「原子炉底部の温度が100度以下」は、1、3号機で達成した。
「放射性物質の放出の大幅抑制」をさらに進めるため、1~3号機の格納容器から漏れ出るガスをフィルターで浄化し、放射性物質を除く「ガス管理システム」の新設を盛り込んだ。

工程表の達成と課題について都合の良い事だけを発表している。
5月から汚染水処理作業は循環システムに移り10万5千トン程の溜まり水を処理して来た。
循環システム不良で停止の連続で効果が上がらないが、システム追加効果もあり、処理システムは大幅改善する。
現在の汚染水状況は10万2千トン程との事である。約5ヶ月の処理で汚染水は全く処理出来ていない。
原因は1-4号機原子炉格建屋、タービン建屋、トレンチの各地下コンクリートに地震でヒビがあり地下水が流れ出ている。原発建設で高台を20メートル掘り下て平地にして、さらに原子炉施設を総て地下設計に掘り下げつる設計で建設されている構造である。地下水を全く考慮していない事が原因だ。
9月からの雨で水位が増えている、日に200-500トンが地下から流入して汚染処理と同等である。
対策が無いままに5ヶ月汚染水は増えて後手の回る。

汚染水が地下水へ流れ出てさらに海水へ流れ出ない為の対策で遮蔽壁を埋め込む作業計画はある。
地下水が流れ込んでいる対策が無いまま汚染処理がそこの抜けた船の水を汲み出している状態だ。
永遠に穴を塞がなければ繰り返す循環システムが崩れている。

汚染水が原発廃炉に向けた多くの処理作業を阻む原因である。
原子炉の破損状況など詳細な事故状況を汚染水が阻むからである。根本的な作業の問題部分を放置して5ヶ月の汚染処理が堂々巡りを繰り返す羽目になる。
事故から7ヶ月を過ぎ、原発設計建設に東電と共に関わる東芝、日立、建設ゼネコンなど十分問題点は分かっている筈だ。実際に汚染水を毎日モニタリングしている。
東電任せで何ら対策に乗り出さない、原子力安全保安院も同罪で無責任な、良い所取りの発表ばかりだ。


福島第1原発の廃炉作業を議論する内閣府原子力委員会の中長期措置検討専門部会14日、廃炉完了までに必要な19項目の作業工程を了承した。

燃料取り出しの前提となる、格納容器全体を水で満たす「冠水(水棺)」など5項目については、作業に欠かせない技術開発が難航または長期化するとしている。

廃炉に向けた作業工程
※は研究開発が難航すると原子力委員会が判断した項目

<使用済み核燃料の処理>
 (1)燃料の長期健全性を確保する方法の開発
 (2)燃料の再処理の可否を判断する方法の開発
 (3)損傷燃料の処理技術の開発

<冠水(水棺)に向けて>
 (4)原子炉建屋内の遠隔除染技術の開発
 (5)圧力容器・格納容器の健全性評価技術の開発
 (6)放射性汚染水処理で出る廃棄物処理技術の開発
 (7)格納容器の損傷部分を特定する技術開発
※(8)冠水技術の開発
※(9)格納容器の内部調査技術の開発
※(10)圧力容器の内部調査技術の開発

<溶融燃料の取り出しに向けて>
※(11)取り出し技術の工法・装置開発
 (12)再臨界を防ぐための技術開発
 (13)模擬燃料を使った内部の状況把握
 (14)予備的な取り出し・内容分析
※(15)本格的な取り出し・専用容器への収納
 (16)回収した溶融燃料の処理技術の開発
 (17)溶融燃料の本格的な内容分析

<その他>
 (18)放射性廃棄物の処分技術の開発
 (19)原子炉内の事故解析技術の高度化

東電側は「代替措置も検討しているが、明らかにできる段階ではない」

東電任せでは原発事故処理は終わりが見えない。
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by IDtaka3 | 2011-09-22 03:51
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